出産大国フランス

「恋愛の国」というイメージの強いフランスですが、近年「出産大国」
との呼び声が高いのをご存知ですか?
1993年に1.6%だった出生率を回復させて、現在は人口維持に
必要と言われる2%台をキープしている、数少ない先進国なんです。

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日本の「おかあさんにやさしい国ランキング」のランクが低いことは
別ページで書いた通りですが、フランスはママさんたちが子育てを
楽しめる環境が整っている国です。

例えば、働く女性が出産しようとした時に、日本では出産によって
降格処分を受ける企業が実在しますが、フランスでは産後も同じ
ポジションが法律で保障されています。
また、育児休暇も日本の1年に比べて3年間という長さなので、
一番大変な時期に充分子どもに時間をかけることが出来ます。

また、子どもが学校に通うようになってからは、夏休みが丸々
2ヵ月もありますが、それに合わせて5週間有給休暇を取ることが
出来るのです。
有給休暇を「権利」ではなく「義務」と考えるフランスでは、この
有給休暇の取得率は男女ともにほぼ100%なのだそうです。

そもそも仕事に関しても、フランスでは職場でも定時で帰ることが
当たり前なので、残業の必要もないし、ましてや子育て中の
女性が定時で帰るのに引け目を感じる必要がありません。
男性も早い時間に帰宅して、子育てに積極的に参加します。

日本の出生率の低さはずっと問題視されていますが、フランス
くらい社会全体が家庭を大切にする考えにシフトしないと
改善は難しそうですね。

海外出産事情

国際化が進むにつれて、海外で出産する日本人妊婦さんも
増えてきました。
日本と海外の出産事情はどのくらい違うのでしょうか?
日本の常識と海外の常識を比べてみましょう。

●入院期間
日本と海外では産後の入院期間が大きく違います。
日本では産後5~1週間(帝王切開だと7~10日)ほど入院して
いますが、アメリカではなんと1日。長くても5日くらいの国が
ほとんど。

●出産方法
日本では自然分娩が主流で、「痛みを味わってこその出産」と
考えられていますが、海外では無痛分娩が主流。母体への
負担が少ないので、産後の回復が早いのもメリット。そのため
入院期間も短いんですね。
フランスやイギリスでは体温と同じくらいの温度の水中で出産
する「水中出産」も最近人気です。
また、日本でも夫が出産に立ち会うのが一般的になりましたが、
国によっては夫のみならず、両親や兄弟、友人までもが立ち
合える病院もあるようです。

●産後ケア
家事や育児が女性の仕事とされる日本では、里帰りしてママの
実母が赤ちゃんの世話をする文化がありますが、海外では
パパが産休を取得して産後のママのサポートをします。
アメリカでは2週間ほど、ヨーロッパでは3か月もこの時期に
パパが育休を取ることがあるのだそう。

おかあさんにやさしい国ランキング

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国際慈善団体「セーブ・ザ・チルドレン」が毎年母の日に調査している
「おかあさんにやさしい国ランキング」をご存知でしょうか。
世界179ヶの国や地域を対象にしていて、「母親の健康」や「子どもの
福祉」、「教育」「収入」「女性の政治的地位」という5つの項目を
評価して作られます。

その調査によるランキングは以下のとおり

1位:ノルウェー
2位:フィンランド
3位:アイスランド
4位:デンマーク
5位:スウェーデン

北欧が強いですね。アジアでは14位のシンガポールが最高位で、
気になる日本の結果は32位。

最下位はソマリアで、西・中央アフリカはコンゴや中央アフリカなど
ほとんどの下位を占める結果となっています。

ところで、日本が他の先進国に比べて低いランキング結果に
なってしまったのは「女性議員の割合の低さ」が原因なんです。
日本の女性議員は「11.6%」という割合で、これだけ見ると179ヵ国中
140位。総合ランキング最下位のソマリアよりも下回っているのです。

これに比べて総合ランキング上位の国々の女性議員の割合は、
ノルウェーが39.6%、フィンランドは42.5%、3位のアイスランドが
41.3%、4位のデンマークは38.0%、5位のスウェーデンは43.6%と
軒並み高い割合を誇っています。

日本も、女性議員を増やして女性目線での教育や福祉の充実を
図ってほしいものですね。